園長日誌               2011.4.28 No.3

 先日、パンのミミを油で揚げて、少々の砂糖を振り、降園前に皆で食べました。大人の小指の半分ほどの細さで長さも5cmほどの小さなものでしたが、子どもたちは
 「パンのミミだって!」  「パンのミミなんだよ」
と言いながらとてもうれしそうな表情を見ているうちにひょっとして子どもたちはうさぎの耳のように、パンにも耳がある?と思ったのでしょうか。まさかと思いながらもおかしくなってしまいました。年長組の男の子のお母さんから「パンのミミがおいしいから作って!」と言われ、パン屋さんに行って早速作ったという話を聞いてうれしくなりました。
 今はお金を出せば何でも手に入る時代ですが、おいもを蒸したり、かぼちゃを三日月のように切って蒸したり、素朴な味、自然な甘味を感じて欲しいと思っています。そして何より皆と一緒に食べることの楽しさを体験しながら、友だちっていいなあと感じ、豊かな人生となることを願っています。
 年少組の女の子が先生と一緒に私のところに来て恥ずかしそうに、小さな声で言いました。
「おやつありがとう。また、つくってください!」
私はうれしくて涙が出そうになりました。こんな小さな子どもたちに励まされている私です。感謝です!                                                                                                          (中野)

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