園長日誌                2011.3.11 No.39

 昨日は、年長組の子どもたちと担任、ちゅうりっぷ組担任、私で、徳川美術館に出かけました。子どもたちにおひなさまを見せてあげたいと思ったので、(昨年は残念ながら計画で終わってしまいました)この時期を選んで市バスに乗って行きました。歩いていくことも計画し、担任と年少組担任が下見をし、帰りは歩いたそうですが、広い館内を見学してからの歩きは、子どもたちには無理ではないかということで往復バスを利用しました。私はバスの中の子どもたちが少し心配でした。地下鉄よりゆれるので、ちゃんとつかまって立っていられるのかな?とか、ちょっとゆれた時に「キャーッ!」って声を出して、まわりの人に迷惑にならないかな?と思ったからです。出発前に、担任が、きちんと指導してくれたようで、ふざけることもなく、降りる時はあいさつも出来て、頼もしい限りです。こんなに大きくなったんだなぁと感じました。美術館の中でも静かにしっかりいろいろなものを見ていました。「これは何?」「あれは何なの?」と聞かれ、子どもたちの知りたい好奇心はすごいと思いました。
 年中組の男の子が朝、「今度ゴッホを見に行くんだよ!」とうれしそうに私の耳もとで話してくれました。昨日の朝、その男の子は得意そうに笑顔で「小さい絵もあったんだ」と話してくれました。私はその時、このお母さんはえらいなあと思いました。小さいからまだ見てもわからないだろうと決めつけずに、本物を見せてあげることは、すばらしいことです。子どもの感性は大人の私たちよりずっとずっとすごいのではないかと思います。
 幼稚園に喜んでワクワクした気持ちで来てくれる子どもたちは、可能性という扉がいくつもあるように思えるのです。その扉を開いて、どんどん子どもは進んでいきます。子どもを信じて、私たち大人も、もっと笑いましょうね!                                                           (中野)

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