園長挨拶

園長挨拶

 創立者マーガレット・ヤング先生の意志によりこの地に建てられた幼児教育の場は、長い年月を経て、今もなおこの地に在ることを嬉しく思います。時折訪ねてみえるここの卒園生だと言われるご高齢の方やご自身のお孫さんやお子さんをここへと送り続けてくださる多くの卒園生の熱い想いに支えられていることに深く感謝いたしております。認可定員は120名とけっして大きな幼稚園ではありませんが、その分子どもたちと保育者が密接にかかわり、全園児を全職員で保育しています。一学年一クラスの幼稚園ですので、3年若しくは4年間、子どもたちは同じクラスで生活することになります。異年齢間の関わりも日常的で、子どもたちはまるで兄弟姉妹のように仲良くなります。子どもたち同士お互いを思いやり助け合って生活する中で自然と思いやりの心が育ちます。

 数年前に改訂された教育要領は保育者主導の教え込む保育ではなく、柳城幼稚園が元より大切にしてきた遊びから学びじっくり遊びこむことを大切にし、子どもたちの主体性、自主性を大事にし、遊びの中から子どもたちが気付き発見し工夫することを大切にします。行事なども例年通りの画一的な行事ではなく、その年の子どもたちの興味関心に合わせ保育者と子どもたちが話し合いを通して進めていきます。そのプロセスを通して子どもたちはお互いを大切にし、協力し作り上げていく喜びと達成感を味わいます。with コロナの感染予防対策から様々な工夫を凝らし、今までの行事も改めてその方法と意味を問い直し、根っこを育てる大切な幼児期を過ごす子どもたちのかけがえのない一年を、今出来ることを考え、保育者同士連携しながら日々の保育を工夫しています。

 そして、何よりも保育の土台となるのは、「キリスト教保育」目に見えるものではなく、目に見えないけれど大切なものに心を注ぎます。子どもたちにはそれぞれ神さまからいただいている素晴らしい力があります。それは画一的なものではなく、皆それぞれに違っていいのです。何が出来る出来ないではなく、子どもたちの中にある素晴らしい力に私たち保育者はそっと寄り添って、その子らしさを生かす為にちょっと手を添え、子どもたちの成長する姿を信じてじっくり待ち、子どもたちと共に成長できることを目指します。

 幼稚園は子どもたちにとって最初の社会です。そこで身に着いたこと、心に染み込んだものは子どもの財産であり、生涯にわたって人生の選択を左右する価値観につながります。人として生きていくために、本当に必要なものを探求します。神さまに愛されている自分をしっかり受け止め、ありのままの自分に自信をもって、これからの人生、困難に負けないたくましい心を培います。

 どうぞ、大切なお子さんの大切な幼児期を過ごす場として、この柳城幼稚園をご理解いただけましたら幸いです。

名古屋柳城短期大学
附属柳城幼稚園 園長 織田純代

 
 
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