園長日誌      2013.9. 12 No.17

朝の園庭での遊びはとてもにぎやかです。
昨日は年長組の男の子が泣きながら、何やら文句を言って、園庭を早足で歩き回っていました。理由を聞くとスコップを貸してもらえないとのこと。
私は「よく聞こえなかったかもしれないよ。もう一度行ってみたら」とすすめると、早速、貸して欲しい友だちの所に行き、話していました。
その様子を見てみると、「貸して!」とは言っているのですが、相手の返事を待たずに力ずくで取ろうとするので相手の子も「イヤだよ!」と言い、男の子はまた怒り出しました。
家庭では、子どもが「貸して」と言えばきっと周りの大人はすぐに「ハイ!」と言って渡してもらっていたのでしょうが、そうはいかないことを学んでいくことが集団生活の良さなのです。
思うようにならない男の子は、次に2本スコップを持っている子に「 みどり色のを貸して!」と言ってすぐにスコップを引っ張ったので、相手の子も「使ってるんだ!ダメ!」。
その言葉にとうとう手が出て相手を叩き、叩き返されたので大泣きし「もう帰る!!」と叫びました。
しばらくすると、スコップを貸してもらえたのですが、いつの間にか、笑い声が聞こえて来て、よく見ると、その男の子は5、6人集まった友だちの中にいて、砂をお米に見立てて「こしひかりで~す」と言って楽しんでいました。
あんなにまでして手に入れたスコップはどこへやら…。
子どものケンカは学ぶ要素がたっぷり入っています。
(中野)

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