‘園長日誌’ カテゴリーのアーカイブ

園長日誌      2013.10.11  No.21

2013年10月11日 金曜日

今週は、秋とは思えない暑い日もあって、体調を崩してしまっている子どももいますので、手洗い、うがいをして気をつけて欲しいと思っています。
今月は2日間、子育て相談を行ないました。
話して下さるお母さん方から、我が子を心配する親心を痛感しました。お家での様子を伺っているうちにその子どもが幼稚園でどんなに、がんばっているのかがわかってきます。
集団生活の中でがまんしたり、友だちに言われたことが悲しかったり、くやしかったり、そのような体験を通して、友だちと一緒に遊ぶことの楽しさを味わい、自分の思いを主張できるようになり、けんかをしながらも折り合いを付け、自分の中で、解決していく方法を身に付けていきます。
子どものけんかは大人の場合と違い、すぐに仲良くなって、うらんだり、にくんだりがありません。
私たちは、もっと、お母さん一人ひとりとお話をして、子どものことを知りたいと思っています。
保育後は毎日、ミーティングの時間を設け、それぞれのクラスの出来事や、その日の子どもの変化を話し合っています。
担任だけの目ではなく、ほかの先生のいろいろな角度から見た、意見を出し合い、子どもの一面だけを見て決めつけるのではなく広い心を持って、子どもたちを見つめていきたいと考えています。
「子どもは神さまに近い存在」ということを忘れずにいたいと思います。
(中野)

園長日誌      2013.10.4  No.20

2013年10月4日 金曜日

昨日、年長組は愛知県警察本部の見学に出かけました。
歩いて30分ぐらいかかりましたが、子どもたちは、とても元気で、途中、落ち葉を踏んだり、「ここ来たことある!」「A先生、ここの信号、早く渡らないとダメっていってたよ!」「園長先生、JRに乗って幼稚園来るんでしょ?」と話はとぎれることがありません。
大人にとってはそんなにおかしいと思うほどの話ではなくても、子どもの方はフラフラ歩きになるくらい、おかしくて、大笑いしながら歩いている時もあって、あの子どものようにお腹から笑えるなんて、うらやましいと思いました。
驚いた出来事は、よく友だちとけんかをする男の子たちが現金を盗んだ二人が、パトカーに囲まれて、捕まるというDVDのシーンで両手で目を押さえて、「恐いよ~」「あ~、終わって良かった 」と言う子が二、三人いたのです。
いたずらをすると、お母さんから「おまわりさんに捕まるよ」などと、子どもに話すことがあるのかなあと、おかしくなりました。
先週のたてわり保育に続き、今週から、給食のある月曜、金曜日は年長組5、6名が満3才、年少、年中組に入り、一緒に食べています。お手伝いをしたり、小さい子のお世話をして、違うクラスの先生に褒められることも多く、また、小さい子どもたちは、給食のお皿を運ぶお兄さん、お姉さんや、たくさん食べる姿を見て、マネをしたり、憧れの気持ちが育っていきます。子どもは、子どもの中で育っていくのですね。うれしいことです。
(中野)

園長日誌      2013.9. 27 No.19

2013年9月27日 金曜日

先週から続いた7日間のたてわり保育は、いつもと違う友だちと先生でお店屋さんごっこをして、子どもたちは楽しそうでした。
お店屋さんで買い物をする前日は、おさいふも作り、期待で胸がいっぱいだったことでしょう。
当日は、絵本袋に買った品物を入れ、大事にかかえている満3歳児組の男の子がいました。「ママにあげるんだよ!」と嬉しそうに話してくれました。
幼稚園の中では、毎日子どもたちの笑い声、泣き声、「袋くださ~い!」「○○くんが貸してくれない!」等、とてもにぎやかです。
男の子の間では、ふざけあっているうちに、次第に気分もエスカレートし、自分が何かのヒーローにでもなったような気になり、テレビ、ゲーム等で見た場面をマネして、相手をつきたおしたり、時にはけがをさせてしまったりします。
相手をいじめてやろうなどという気持ちではなく、相手の子が泣いている姿やケガをしたところを見て、ハッとするのです。
「そんなつもりじゃなかった」と。
大人は「口で言えば良いでしょ!」と思うでしょうが、自分の気持ちを言葉で表現することは、年長組でもむずかしい子どももいます。
その子の一面を見て乱暴な子と決めつけないで、今は、かくれているけれど、神さまが与えて下さった、その子にしかない素晴らしいところを私たちは見つけ、お母さん方に伝えていきたいと考えています。
(中野)

園長日誌      2013.9. 20 No.18

2013年9月20日 金曜日

今週から,登園して午後1時までのたてわり保育は、いつものクラスの友だちとの関わりではなく、異年齢のクラスになりますので、普段みられなかった子どもたちの姿を新しく見ることが出来る機会ともなっています。
保育後のミーティングでは「AくんはB子ちゃんの手を引いてゆっくりとB子ちゃんの速さに合わせて階段を降りていて、Aくんの優しさを感じた」等の報告を聞いている担任も、我が子がほめられているような、心からうれしそうな顔をしていました。
来週は売り手と買い手に別れて、おみせやさんごっこをします。
来月は運動会、12月にはクリスマスページェント(降誕劇)等の行事がありますが、行事を通して皆と一緒に協力して1つのことをする体験を重ねる度に「やった~!」という満足感、充実感、達成感を味わい、次に「やればできるんだ!」という自信につながっていきます。
子どもの成長はとても個人差があります。
我が子の「良いところ探し」をしながら、子供の成長を焦らせないでゆったり見守っていきましょう。
私たちも子どもに恵まれて、お母さんにしてもらったのですね。
これからも、我が子と共に母親として成長していきたいですね。
(中野)

園長日誌      2013.9. 12 No.17

2013年9月12日 木曜日

朝の園庭での遊びはとてもにぎやかです。
昨日は年長組の男の子が泣きながら、何やら文句を言って、園庭を早足で歩き回っていました。理由を聞くとスコップを貸してもらえないとのこと。
私は「よく聞こえなかったかもしれないよ。もう一度行ってみたら」とすすめると、早速、貸して欲しい友だちの所に行き、話していました。
その様子を見てみると、「貸して!」とは言っているのですが、相手の返事を待たずに力ずくで取ろうとするので相手の子も「イヤだよ!」と言い、男の子はまた怒り出しました。
家庭では、子どもが「貸して」と言えばきっと周りの大人はすぐに「ハイ!」と言って渡してもらっていたのでしょうが、そうはいかないことを学んでいくことが集団生活の良さなのです。
思うようにならない男の子は、次に2本スコップを持っている子に「 みどり色のを貸して!」と言ってすぐにスコップを引っ張ったので、相手の子も「使ってるんだ!ダメ!」。
その言葉にとうとう手が出て相手を叩き、叩き返されたので大泣きし「もう帰る!!」と叫びました。
しばらくすると、スコップを貸してもらえたのですが、いつの間にか、笑い声が聞こえて来て、よく見ると、その男の子は5、6人集まった友だちの中にいて、砂をお米に見立てて「こしひかりで~す」と言って楽しんでいました。
あんなにまでして手に入れたスコップはどこへやら…。
子どものケンカは学ぶ要素がたっぷり入っています。
(中野)

園長日誌      2013.9.6 No.16

2013年9月6日 金曜日

今年の夏も一段と暑かったですね。お母さん方はどのような夏休みでしたか。
「幼稚園のありがたさを感じました。」「ひまわり保育があって本当に長い夏休み、助かりました!」と始業式に声をかけて下さった方も何人かいらっしゃいました。
私も元気な子どもたちと笑顔のお母さん方に会えてうれしかったです。
昨日から週二回、聖書の話を礼拝の時にしています。話す前に皆で神さまに祈ってからスタートしました。本の中の絵を子どもたちに見せると「神さまはどこに描いてあるの?」と聞いてきた子どもがいました。
神さまの姿は見ることが出来ませんが、私たち大人が頭で考え理解しようとするよりも、子どもの方が心で理解できる素晴らしいものを持っているように思います。
先日の始業式に私が読みました、熱田教会の小林先生の詞ですが、「主人にも伝えたいので…」「聞いていて涙が出てきました!」「あの詞を 聞いた後だったので、帰って来た子どもに、いつもより、その日は、やさしい気持ちになれました。」等、たくさんのお母さん方から感想をいただきました。
コピーしましたので、どうぞお読み下さい。
今、私たちは、子どもを授かり、幸せの中にいるのですね。
過ぎ去ってしまってからではなく、今、この時を感謝していきたいと思いました。(中野)

大切な時間
1 子どもが大きくなって 抱っこができなくなって
頬ずりできなくなって 初めて気づいたんだ
手をやいていたあの頃が 今はなつかしいよ
なぜあの時もっと手をかけてあげられなかったのか・・・
子どもが大きくなって 抱っこができなくなって
頬ずりできなくなって たいせつな時(じかん)を知った

2 子どもが大きくなって 「ねぇねぇ」言わなくなって
「みてみて」言わなくなって 初めて気づいたんだ。
あんなに話しかけてきた 輝くまなざしで
なぜあの時もっと声をかけてあげられなかったのか・・・
子どもが大きくなって 「ねぇねぇ」言わなくなって
「みてみて」言わなくなって たいせつな時(じかん)を知った

3 子どもが大きくなって 絵本を読まなくなって
お風呂も別々になって 初めて気づいたんだ
しあわせは身近なところに あるっていうことを
なぜあの時もっと一緒に楽しめなかったんだろう・・・
子どもが大きくなって 絵本をまなくなって
お風呂も別々になって たいせつな時(じかん)を知った
たいせつな時(じかん)を知った
(詞・曲 小林 光 2011・6・27)

園長日誌      2013.7.18 No.15

2013年7月18日 木曜日

今日で一学期が終わります。
4月から入園した赤組の子どもたちのこの4か月の変化に、お母さん方も驚かれたことでしょう。
毎朝、門の前で子どもたちを迎えていると、入園当初は不安そうな親子から、7月に入ると子どもたちの表情もメキメキと自信にあふれた様子が見られるようになりました。
子どもの方から「一人で行く!」と言って、お母さんをびっくりさせ、その歩き方は一度お母さんの方を振り向いただけで、園庭で待っている先生にハグされ、歩き方も一段と力強くなって、自分の教室へ向かっていく赤組の女の子もいました。子どもってたのもしいですね。
子どもの成長や変化はマチマチで個人差のある年令です。
どうしても目に付いてしまいがちですが、他の子どもと比べないようにしましょう。
比べてしまうと、子どもを批判した冷たい言葉のシャワーをかけることになり、何のプラスにもなりませんよね。
長い夏休みに入りますが、どうぞ、のんびり過ごして下さい。
毎朝、お子さんにご飯を食べさせて着替えさせて、時には、子ども好みの服とお母さんの思いの違いでバトル(?)や、お弁当作り、「遅くなるでしょ!今日、幼稚園休むの?」など、いろいろな言葉がお母さんの口から飛び出し、脳も朝からフル活動していたことでしょう。
お母さん方も、頑張った自分をほめましょう!      (中野)

園長日誌      2013.6.28 No.12

2013年6月28日 金曜日

雨上がりの昨日の朝は、子どもたちが三輪車に乗って門の前で友だちを待っていましたが、「だんご虫がいた!」という誰かの声に三輪車からあわてて降りて集まって来ました。「かわいい~」「丸くなるよ!」と言ってだんご虫をビニール袋に入れて、大切そうに持っている子もいました。
砂場のおもちゃの丸いお皿を年中組の男の子がみつけてだんご虫を二匹いれました。
見ていた年中組の女の子が「お友だちだね!」と言ってのぞいていました。すると、そのだんご虫はお互い反対方向に進み出しぶつかりました。
「アッ、イタイ!いたいなあ~。ねぇ、ちょっとどいてよ~」と私がだんご虫の気持ちを代弁(?)していうと、女の子がケラケラ笑い出しました。だんご虫はお皿の中でクルクルと回って行くので、その女の子の笑いは止まりません。
登園で門を通ったお母さん方も、その楽しいそうな笑い声に思わず笑ってしまいました。
楽しい時はお腹の底から笑い、けんかをしてくやしい時は思い切り泣き、賑やかな幼稚園がスタートします。
この幼児期は、自分の思いや感情を十分に出し、次に自分の気持ちにおりあいをつけていくことを学んでいく時なのです。        (中野)

園長日誌      2013.6.21 No.11

2013年6月21日 金曜日

 昨日、年長組は歯科検診の後、大切に育てているカエルを池に逃がしに行く予定を立てていました。
 雨が強くなってきたため延期となり、がっかりしている子どももいました。
 担任が保育後にカエルを逃がして、次の日に子どもたちにその様子を伝えれば簡単にすむことですが、それでは教育にはならないと、担任も私も考えてます。
 子どもと一緒に池に出かけ、逃がしてあげることで、子どもの心の中に無事に大きく育って欲しい、元気でいて欲しい等、優しい気持ちが育つことでしょう。
 毎日会って、おたまじゃくしからカエルと変化していく姿に感動や喜びを味わいながら、子どもたちにとってカエルはもう他人(?)ではないのです。
 いのちのあること、いのちの大切さ、いと愛しむ気持ちを幼児期にしっかり育てたいと私たちは考えています。
 ピアノ・バレー・水泳・そろばん・サッカー・英語等のおけいこで、子どもも、また送り迎えをするお母さんも、時間に追われてしまうこともあるかもしれませんが、ふと立ち止まって、今、我が子に何が必要なのかを考えてみることも大事ですね。
 我が子の「いいところ探し」をしてみましょう。
 神さまから授かった大切な大切な子どもなのですから。  (中野)

園長日誌      2013.6.14 No.10

2013年6月14日 金曜日

 先日、職員室の南側ガラス戸から年長組の女の子二人が顔を出しました。
 「Aちゃんが鉄棒で鼻をうったので湿布をして下さい!」「ハーイ!どこ?」と二歳児組の先生が早速、湿布を小さく切って貼ろうとすると一緒にいたBちゃんが「違うの!ハートに切ってください!」先生は「ハイ!これでどう?」
 今度はBちゃんが笑いながら、「これじゃ大きすぎるでしょ?鼻のここが痛いのにこんなに大きかったら、鼻の穴まで貼っちゃうよ!」
 二人の会話を聞いていて、私は笑ってしまいました。本当にBちゃんの言うのもゴモットモです。
 先生は「そうだね~。これくらいかな?」とハサミで小さく切って、Aちゃんのかわいい鼻に小さなハートの湿布がのって、無事終了しました。
 今年の3月頃だったと思うのですが、満3歳児組に給食を運んでいくと「園長先生ありがとう」「ありがとう~」と一人ひとりから言われて、私は嬉しくなり、しばらく子どもたちの様子を見ていました。
すると突然、「早く下に行って仕事をしなさい!」という声が聞こえてきました。誰? 入園後しばらくの間、よく泣いていた女の子でした。
私の驚いた表情に彼女もハッとしたようで、急にニチャッと笑顔になり、ちょっと恥ずかしそうでした。
お母さんのマネかな?子どもの会話は楽しいですね。     (中野)