‘園長日誌’ カテゴリーのアーカイブ

園長日誌      2014.3.20  No.42

2014年3月20日 木曜日

昨日は卒園生が妹を迎えにお母さんと来ていました。
「何年、ここで働いたの?」との質問にちょっとびっくりしました。
まだ、小学生ですが、話すことはもうすっかり女性という感じです。年少組の時には泣いていたことも、今ではなつかしい思い出です。
「11年になるよ」と答えると、「エ~?すご~い!11年も~!」と言って、キラキラ輝いた笑顔をプレゼントしてくれました。
うれしいなあ、こんなことを言ってもらえて幸せだなあと思いました。
先日も年長組の女の子のおばあちゃんがお友だちと一緒に園に来られました。そのお友だちは私が以前勤めていた園の保護者の方だったのです。驚きとうれしさとで一杯になりました。35年ぶりの偶然の再会でした。この時期に神さまが下さった大きなプレゼントでした。
この11年間、たくさんの保護者の方と出会いました。どの方も我が子のために一生懸命です。
「何でうちの子だけ、こんなことが出来ないのだろうか?」「何で?」「何でなの?」と暗い気持ちになって来ますが「何のため?」「神様は何のために? 」と考えると良いのでは…と思います。
私たちには今はわからなくても神さまの計画の中にあっていつの日か、あの時は悩んだけれど、あの時があったからこそ、今の喜びがあると思える日が必ずやって来ます。
私は、この園に来て、今までたくさんの人に助けていただいて私なりにがんばってきたつもりでしたが、この園を去るにあたり、健康な家族がいてくれたから仕事が出来たのだと気付きました。
幸せのカケラはお母さん方の足もとに散らばっています。それをつまみあげるかどうかだと思います。
どんなに叱ってもしばらくすると「お母さ~ん!」と言って抱きついてきてくれる子どもたちがいるのです。これ以上の幸せはありませんよね.
今の幸せに気付いて大切にして欲しいと願っています。
皆さま、ありがとうございました。           ( 中野早苗)

園長日誌      2014.3.14  No.41

2014年3月14日 金曜日

毎朝、子どもたちを迎え入れてから園にもどりますが、先日は年中組の女の子から呼び止められました。
「あのネ~ Kくんネ~ 園長先生のこと かわいいって!」と笑顔で話してくれました。
かわいい? 女の子のその一言で、今日も一日楽しいことがありそうな気がしてきました。
満3才児クラスに1月から入園したKくんはしばらくの間、食後は寝る日々が続いていました。まだ小さいですし、新しい環境で疲れるのでしょう。
職員室にある小さなベッドに寝るのですが、寝息をたてて本当に幸せそうです。
私も昔、娘の寝顔を見て「何であんなに今日も叱ってしまったんだろう」と何度悔やんだことか…。
先日も久しぶりに食後Kくんは先生に抱っこされてやって来ました。例のごとく幸せな寝息と共に…。
抱いてきた先生は「ちょっとズボンが冷たいのです」と言って、ベッドに寝かせて服を変えることにしました。気持ちよく寝ているけれど、起こしてしまうことになるのでは? と思いきや、もう、されるがままの状態で一向に目をさましませんでしたので、私たちは笑いをこらえるのに必死でした。
今よくけんかをする年長組の男の子たちもいつの日か愛する人とめぐり逢い、どんな顔をしてプロポーズするのかなあと先生たちと話し合いました。
「しっかりした奥さんをもらって、良いパパになっているかも?」と言うと、「そうですよね。男の子はやさしいですもんね!」と若い先生の笑顔がかえってきました。                                                 (中野)

園長日誌      2014.3.7  No.40

2014年3月7日 金曜日

昨日は年長組の園外保育に私も参加しました。
年長組は先月から、やってみたいことを紙に書き箱に入れて、毎日くじ引きのように一人ずつひいて、残り少ない園生活を楽しんでいます。
先日は東白壁公園に行くことが一日おいて続きましたが、二度目はサッサと歩くことが出来るようになり、近頃の子どもたちは歩くことが少ないと言われていますが、歩かせれば歩けるのだなあと思いました。
もしかしたら、親の都合で歩くことが少なくなっているのでしたら、是非考えて欲しいですね。
子どもたちは歩きながらも少し段差のある所をわざわざ歩いてみたり、「このお店来たことある!」とまわりの子に話したりしていました。
歩いている途中、ジンチョウゲの花が咲いていたので皆で鼻を近づけてみると、男の子の中にはふざけて、鼻にしわを寄せて「クッセ~!」と大きな声で言ったり、「ジャスミンティーのにおいに似ているね!」と話してくれる子どももいて、歩きながらの会話はとまりません。
年長組になると口も達者になってきますが、友だちとけんかをしたときなど、言葉で怒っていることを表現することはむずかしく、手が出てしまいます。
今はけんかをしながら、言葉で表現し、言葉で理解し、次第に感情をおさえていくことを学んでいく練習段階の時期なのですね。                                                               (中野)

園長日誌      2014.2.28  No.39

2014年2月28日 金曜日

早いもので2月も今日で終わり、明日から3月を迎えます。
4月に入園した年少組の子どもたちが近頃たくましくなって来たように思います。
ママと一緒がいい!」と言って、ママと教室まで行っていた子どもたちも、最近はママを振り向きもせず一直線に教室へ向かっていきます。
以前の子どもたちの顔は、もっともっと赤ちゃんぽかったのに!
子育ては親育て、と言われていて、親と子どもが家庭の中で共に育ち、さらに多くの喜びや幸せを感じ、人生の豊かな実りを得ていきます。
私たち親は最初から完成された子育ての能力を持っているわけではありません。初めから上手に子育てが出来る親は一人もいないでしょう。
毎日、食事を作り、身支度をさせて、週二日はお弁当を作り、独身時代には考えられなかったほど、忙しいというより、 目まぐるしい時間を送っていることでしょう。
三人の子どもがいる娘も、「夜寝る時に、私はいったい、今日何をしていたんだろう?と思うくらい、アッという間に一日が終わり、カッカして子どもを叱っていたことぐらいしか思い出せない。」と話していました。
疲れたと思った時は、自分をほめてあげましょう。
「結構私がんばってるじゃん!」ってね。
あなたなら育てられると思われたから、神さまはあなたに子どもを授けて下さったのですから…。           (中野)

園長日誌      2014.2.21  No.38

2014年2月21日 金曜日

毎朝、幼稚園が始まる5分前には、数名の子どもたちとお父さんお母さん方が、寒い中待ってもらっていて申し訳ない気持ちと喜んで早く登園してくれる子どもたちの笑顔に私はうれしくなります。
子どもたちにとって「幼稚園は楽しいところ」と感じてもらえたら何よりです。
自分の思うようにいかなかったり、けんかしたり、意地悪をされたと言って泣いていたり…集団生活の中でいろいろな体験を味わって、「でもやっぱり幼稚園って楽しいところ」「早く友だちに会いたい!」「一緒に遊びたい!」という気持ちに成長していきます。
幼稚園時代は個人差もあり、早く園に慣れて、自分を思い切り出して遊べる子どももいれば、友だち同士のコミュニケーションがうまくとれず、近くで見ていらしたお母さんの方がイライラすることもあるでしょうが、一人ひとり成長の速度が違うのですよね。
私たち大人はどうしても見えている部分にしか目が向かないので、比べてしまうことも出てきますが、神さまはその子にしかないものを必ず与えて下さっています。
来週から、個人懇談も始まります。お家では見られないお子さんの素晴らしいところを担任が伝えることでしょう。
集団の中でがんばっている子どもをたくさんほめてあげて欲しいと思っています。  (中野)

園長日誌      2014.2.14  No.37

2014年2月14日 金曜日

10日(月)は前日の雪で、園庭の土もやわらかく、だいぶ低くなった山を、大人用のスコップで私が掘っていると、早速子どもたちが集まってきました。
年長組の男の子は力もあるので、どんどん深く穴を掘っていきました。
うれしそうに穴に入った男の子がいたので「わぁ~ ちっちゃくなっちゃったね。 ちゅうりっぷ組(2歳児教室)さんになっちゃった!」と私が言うと、まわりにいた年少組の子どもたちもマネをして穴に入り、大笑いしていました。
12日(水)には15㎝ぐらい深く掘ってありましたが、年長組が午後まだ園庭に出て来ない前に、赤、黄組がその穴に砂や泥を運び、年長組とは反対に穴を埋めることを楽しんでいました。
昨日は年中組の昼食は2階の遊戯室で取りました。
いつもとは違った場所で食べさせてあげたいという担任の想いで、子どもたちもとても喜んだそうです。
毎日の保育もマンネリ化しないで、先生たちも子どもの心を失わず、一緒にワクワクして欲しいと思っています。
私事ですが、先日の祝日に娘が熱を出し、孫3人を預かりました。上の子2人をたくさんどんぐりが落ちている公園に連れて行きました。
年少組の長女は「ママにどんぐりスープを作ってあげよう!お熱がきっとなおるから」と言いながらビニール袋に集めて、夕方帰って行きました。
娘からの電話で「どんぐりスープなんてできないんだよ!」と答えたそうです。
何と夢のない!
子どものやさしい思いを受け止めてあげないのだろうと、がっかりしました。
マネっこで十分なのです。
フーフーと言いながらママと飲むスープのマネっこは最高なのですよね! (中野)

園長日誌      2014.2.7  No.36

2014年2月7日 金曜日

一段と寒さも厳しくなって来ました。
インフルエンザも園児3名と先生1名が発生しましたが、2日前より、皆、回復し、これでインフルエンザもストップしてくれることを願っています。
小学校でも流行っているところもありますが、園では、朝の空気をいっぱい吸い込んで自由に遊び、その後の体操、園庭内のマラソンも毎日続けることによって、体も強くなって来ているのではないかなあと思っています。
昨日は「劇あそび」のリハーサルを行いましたが、子どもたちの表情もいきいきしていました。
自分でやりたい役を選んだり、衣裳も、小道具も自分たちで作ったり等、行動が受け身ではないのです。
保護者の方に見せるために行う劇でしたら、「劇の発表会」となりますが、園では、「劇あそび」なのです。
年少組の時から自分で選択することを大切に先生たちは保育をしています。
絵を描いても、決して担任が手を加えることをせず、良い所を見つけて、ほめています。
否定されることがないので、「これでいいんだ!」という自信につながっていくので、年長組になると、絵ものびのびとしていて 、椅子作りも個性的な作品がたくさん並びます。
幼いながら自分で考え、自分で選ぶということは、将来、自分の人生を自分で選択した道を堂々と歩んでいくことにつながっていくと私は信じています。
(中野)

園長日誌      2014.1.31  No.35

2014年1月31日 金曜日

今週は各クラス、劇あそびの練習をしていました。
子どもたちのかわいい歌声がよく聞こえてきていました。
年長組では、それぞれの役のグループの中で日替わりでリーダーとサブリーダーが中心となっておしゃべりをしている友だちを注意したり、皆でがんばろうとする姿が見られるようになって来たそうです。
特に男の子の間では、よくけんかがありますが、その場ではなかなか素直に謝れなくても、しばらくすると、何事もなかったかのようにまた一緒に遊び出す姿も見られ、担任も無理やり謝らせたり、何とかその場をおさめようと大人の考えを押し付けるのではなく、見守る姿勢を取っています。
手を出したり、相手を傷つけたような時は厳しく叱りますが、それ以外は自分の気持ちや怒りを自分で折り合いを付けていけるよう、職員室の担任の席に着いて 、落ち着くまで、見守っています。
その時の表情は口をとがらせ、目はいかりに燃えています。
落ち着いたら教室へ帰ることになっていますが、子どもによって,もとにもどるまでの時間は様々です。
先日も落ち着いた表情にもどった子どもが帰ろうとしたので「エッ?もう帰っちゃうの?もっとここでゆっくりしていってよ~」と言うと、「いやだ!」と言って、サッサと出て行ってしまいました。
子どもたちは、このようなことをくり返しながら、自分の気持ちに折り合いをつけていくことを学んでいきます。
ゆっくり、ゆっくりと学んでくれたらいいなあと思っています。      (中野)

園長日誌      2014.1.17  No.34

2014年1月24日 金曜日

朝の園庭遊びは先生も子どもたちと一緒になって、氷オニや、どろけい、オニごっこをして、走り回っています。
その時の先生たちの表情も、素にもどって、心から楽しそうで、子どもにかえれるなんてうらやましいと思うほどです。
先日も年中組の子どもたちと担任がお始まりの合図と共に、声を弾ませながら担任が子ども達に「暑くなってきたね!」と言っていました。
周りにいた子どもたちも息をハーハーさせながら、うれしそうにうなずいていました。
そのような光景を目にしたときに、これぞ『共感する,思いを共有すること』なのだと思いました。
私たちは子どもたちに対して、威圧的に教え込もうとしないで寄り添うこと、子どもの心にもっとふれてみることが大切だと感じました。
昨日も、イチョウの木の下で年少組の男の子二、三人がまわりの土・砂を砂場のおもちゃの容器に入れ、テーブルの上に逆さにし、その形を見て「アッ!顔だよ!ここが目だ!」と言って、偶然に出来た形を楽しんでいました。
次第に形が崩れ、テーブルのすき間に砂が入っていく様子に大笑いです。
遊ぶことによって、子どもたちは工夫したり、考えたり、発見したり、創造したりする力が育っていきます。
幼児期に大切なことは「生まれてきて良かった」という安心と喜びと、希望の感情を育てることと言われています。 (中野)

園長日誌      2014.1.17  No.33

2014年1月17日 金曜日

この寒い中、園庭で三輪車に乗って、3、4人でツーリング(?)している満3歳児組の子どもたちの姿を、朝見かけることが多くなりました。
門の近くで楽しそうに何か話し合っていて、また、皆でイチョウの木方向に出かけていきました。
少し前までは三輪車のペダルに両足を乗せて、やっと前に進む程度でしたのに、足の運びも力強くカーブも上手に回って行きます。時々失敗して、三輪車ごと倒れてもすぐに自分で起き上がり、泣かずにまたこぎ出していきます。まるで、「泣いているヒマはない!」と言っているような後ろ姿で、たくましくなったんだなあと感じました。
昨日は、午後、年中、年長組のマラソンの練習を見に行きました。
年中組はちから町公園内を一周し、年長組は二周も走ります。
子どもたちのがんばっている姿をブログで皆さんに見ていただこうとカメラを持って出掛けましたが、応援しているうちにすっかり忘れてしましました。
年長組の男の子に撮影出来なかった話をすると「僕が速かったから写すの忘れたんでしょう?」と言ったので「そうだね~。本当に速かったもんね!」 と話すとうれしそうに笑っていました。
最後に「明日もあるから、明日しっかり撮ればいいよ!」とのアドバイスもありました。
身体も大きくなって、話すこともしっかりして来て、どんどん成長していくのですね。
(中野)